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2024.08.02
メディア情報:ESSE
富士山麓の大地から湧き出る清らかな雪解け水。
この潤沢な水資源を背景に、数百年に渡り上質な紙の生産を通じて静岡の製紙業は発展を遂げてきました。
私たちは普段意識していなくても、紙を見て、紙に触れ、紙の多様な特性を感じています。
暮らしの中であたりまえに存在し、様々なかたちで生活に寄り添う紙。
紙は情報を伝え、空間を仕切り、清潔を保ち、時には安らぎを与え、生活を彩ります。
「MECLI」はそんな紙の魅力をここ日本・静岡の地で1つ1つ綿密に探り、視点を変えて再構築することで
静岡の紙工技術が経てきた幾重の時を新たにめくり、紙のある新鮮な風景とコミュニケーションを創出します。
全てはここから始まる、1枚の紙。
多くの場合は断裁によって完成形となるため、一般的な紙には物理的に4つの角(かど)ができるが、
紙の進歩を、上流の石が流れの中で必然的に角を削られ、やがて丸みを帯びていく様になぞらえると
古代の武骨な筆記媒体に始まる紙は、長い歴史の中、そして永い将来に渡って多様な環境に合わせて
角が取れるように各々の地域、文化、生活への適応を繰り返しているように映る。
現時点からの更なる進化も見据え、まだ丸みではなく、直線的に紙の四方の角を削る。
そしてブランド名「MECLI(めくり)」に倣い、一辺をめくる。
手元には、静岡の紙工技術の歴史を裏付け、新たな発展を見守るように富士が浮かぶ。
めくった先に、紙の未来を見る。